「自己発掘&自己表現2days」!
自分自身のクリエイティブ解像度を高める、
就活ワークショップを開催!
バンタンクリエイターアカデミーでは、在校生の多様な進路に対応したキャリアサポートを行っています。
今回は、8月下旬に実施された「自己発掘&自己表現2days」をレポート。ただの就活イベントではありません。従来のクリエイティブ業界で見られた「ポートフォリオ一辺倒」の就活に疑問を呈し、まったく新しいアプローチで自己分析を行います。ご登壇企業は、ランニングホームラン株式会社様、株式会社エレファントストーン様。
現役クリエイティブ業界で活躍する、3名の登壇者
澤 海渡さん/ランニングホームラン株式会社プロデューサー・経営企画。
新卒2年目、コンセプトは「愚者」。(一言の意味合いは、後ほど明らかに)。
岡嶋 航希さん/ランニングホームラン株式会社コピーライター・ディレクター
中途6年目、コンセプトは「立ち飲み」。
関戸 畔菜さん/株式会社エレファントストーンディレクター。
新卒3年目、コンセプトは「柔軟」。
澤さん「学生時代は1000人以上にキャリアカウンセリング、コーチングをしていました。ただ、人の本音や価値観を掘るだけではなく、表現をしていくまでが必要だと感じ現在はブランディングにも携わっています」
岡嶋さん(写真左)「美大を卒業し、広告制作会社でコピーライターとしてキャリアを積みました。あまり職種にはこだわらず、さまざまな業務に携わっています」
関戸さん(写真右)「エレファントストーンは、映像制作会社です。お客さまの想いを、映像を通じて象り、磨き、輝かせていきます。ただ映像をつくるだけでなく誇りを作っていきたいと考え『プライディングカンパニー』と名乗っています。
私自身は、大学時代に、自主制作を始めたことがキッカケで入社しました。デザインスキルを活かした映像を作っていくことを強みとしています」
自分のクリエイティブコンセプトの解像度を高める!
そもそも、自己分析は、“一般の”就活生がやるもので、クリエイター業界の就活生には不要でしょうか……?
澤さん「自己分析は、クリエイティブ業界を目指す人にとっても非常に重要です。仕事では、クライアントにとってベストなものを提案することが求められます。
そのためにも、企業の世界観に合ったものを汲み取る必要がありますよね?相手のことを汲み取る、ココの解像度は非常に大切です!
他社の想いを汲み取るためにも、そもそも自分は何にテンションが上がって、どんなときにテンションが下がるのかを理解し、明確にする必要があります。自分の想いを理解し、それにハマる企業で働くからこそ、自分のポテンシャルを最大限に発揮できます!自分にとっての強みは何かを考え、自分をブランディングしていくことは、クリエイティブをするにあたり、とても大事です!」
と、自己分析の必要性を伝えます。
面接官は何を見ている?大切なのは「価値観フィット」
澤さん「僕は、採用面接も担当しています。応募者に『ポートフォリオで何を大事にしているんですか?』と聞くと、『格好いい』『イケてる』など、曖昧な答えしか返ってこないことも。
では、面接官は何を見ているのか。
それは、皆さんの目指す世界観が自社に合っているかどうか、『価値観』のフィットです。
次に伸ばしたいスキルの方向性が合っているか?『成長フィット』です。
最後に、業務内容でやりたいことが実現させてあげられるか「業務フィット」を判断している場合が多いです。ただし、企業によっては、単に『業務』にフィットする人材であるかどうかを見ているケースもあります」と、解説。
では、自分自身の価値観とは、何なのでしょう?それを明確にするため、「快の抽出」ワークを行います。
澤さん「まず、自分が“快い”と感じるモノ・人・出来事・行動・概念を4つ書きます。さらに、それぞれのキーワードに紐づく4つの理由や、根源を書きます。20近くの要素を洗い出したら、それらに共通するものを3つのワードにまとめます。最終的には、3つを1つのキーワードに集約します。ちなみに、ワークのコツはありますか?」
岡嶋さん「とにかく、発散をしていくことが大事です」
関戸さん「『この言葉は格好いいかな?』みたいな考えは、捨ててください」
岡嶋さん「一人で抱え込むのではなく、対話しながら出してくれてもいいです。スタッフが各グループを巡ります。授業ではないので、いい子ぶろうとしないで大丈夫です!!」と、アドバイス。
約20分かけて「快」を抽出したら、二人一組となって発表!
意見交換やフィードバックを行いました。
自分の「快」&「不快」抽出ワーク=価値観がクリアに!
次に、20分間かけて自分にとっての「不快」を出していきます!
「どんなワードをチョイスするかにも、その人ならではの個性が出てくると思います」と関戸さん。こうして、初日は自分自身の「快」「不快」を洗い出し、自分自身の価値観がクリアになりました。言語化することで、無意識だったものが潜在化するワークでした。
価値観がハッキリしている人が、良いクリエイティブをつくる ――― そもそも、「自己発掘&自己表現2days」はどのような経緯で実現しましたか?
ランニングホームラン株式会社代表取締役 恩田貴行さん「4年前から新卒採用をはじめ、約300エントリーがありました。社員5名総出で説明会や面談・面接しましたが、一向に内定が出ませんでした。
澤君も話していましたが、
「私はこれがやりたい」は話してくれますが、何故?と問うと『なんとなく』とか、『その方が幸せだから』など、ふわっとした回答しか返ってこなかったんです。
我々としては、自分がなぜそれを求めているのかを自問自答して価値観がハッキリしている人のほうが、良いクリエイティブをつくってくれるだろうと思っています。
在学中に、自分がやりたいことを分析し、PDCA(Plan-Do-Check-Act)をまわしてみるといいと思います」
また、岡嶋さんも「就活をしていると、企業名で優劣が決まっていくような感覚になってしまうかもしれませんが、そんなことは全くありません。
就活は、優秀な人ランキングではなく、自分が企業にマッチするか?そのうえで、業務がフィットするかが大切です。自分の中で基準を明確してのぞんだほうが効率的ですし、結果的に幸せな仕事と出合えると思います」とメッセージを寄せました。
参加したメンバー、手応えは?
参加メンバーに、手応えを聞きました!
バンタンクリエイターアカデミー 2年制 クリエイター総合コース 1年次 名嘉さん
「自己分析するのは初めてです。自分自身の価値観や大切にしているものについて、感覚的には分かっているものの、掘り下げたことがありませんでした。ワークショップ形式でやることで、内向きになりすぎないのも良いと思いました!」
バンタンクリエイターアカデミー 2年制 映像制作専攻2年次 後藤さん(写真左)「『快』抽出ワークを通して、新しい経験をすること、褒められること、特に作品を見せて人に肯定してもらえると嬉しいということが分かりました!」
バンタンクリエイターアカデミー 2年制 クリエイター総合コース 1年次 藤崎さん
「自分は何がしたいのか、どんな仕事をしたいのか?
一人だとなかなか出てきませんが、他校のメンバーと喋りながら、内向的になりすぎず導き出せるのがいいなと思います。喋ってるうちに、意外と明確になっていくのが面白いです」と振り返りました!
今回得られた、自分自身の「快」「不快」を道標として、自分のポテンシャルを発揮できる企業様に出合えますように!
スタッフ一同、メンバーの皆さんの就活に並走し、引き続きサポートしていきます。